

コルビュジェ、ミース、ライトらと共に近代建築の巨匠などとも
言われるが、その作風はこれらと相対し、機能主義や合理主義を
身の回りの生活を豊かにする手段であるという意志のもとに、感
性に基づく発想による建築を目指していたといえる。
彼は自らの「有機性」を唱え、フィンランドの風土に根ざした「
人、自然」を中心とした建築を創造していった。それは、自身の
建築が「生き物に備わった美しい多様性」を崩すものではないと
いう思い入れと、建築に対する「遊び心」からなるものであり、
不定曲線や不定形の組み合わせ、凹凸によるマッスの複雑な組み
合わせが示す自然との融合・対話を自己のものにしていた点で理
解できる。
□主な作品




