1.建築「文化」は、非自然的存在分節によって自らを区別する。
つまり言語的秩序として組み立てられること。
2.そのような外在的関係それ自体が象徴として機能さざるを得
ない建築「芸術」の不可避性を克服すること。

アイゼンマンが初期の住宅から一貫して探求していることは、以
上の2点につきる。彼は、「それ自体が純然たる自然から分離さ
れた意味のために、そしてその意味の関係においてのみ存在する
という意味を内包」(ヘーゲル)する建築を試みる。彼にとって、
建築「文化」とは存在のカオスを言語的分節によって秩序化する
               ことであり、それが「世界」となる。


          

     □主な作品