象徴的内容の欠如は、近代建築の中心的な問題の一つになっている。一般の潮流から離れたアアルトは、常に自分の建物のために、強い場所感とアイデンティティを創り出そうとしていた。後期の仕事において、アアルトはある種の記念碑性を目指すようになったが、誇張されたスケールや対照的レイアウトは用いていない。彼の新しいモニュメンタリズムは、近代建築のための新しい象徴的な内容を追求するものであった。