<意味の機械> 裸形の部材が生み出す即物的な裸形の空間は、ギャップを持つ異質な事物の集合を即物的に結合させた空間である。建築家はこの空間に対して特定の意味を象徴化しているのではない。そこは「何もない空間」である。人々が空間と交流することで、建築家が用意していなかった現れることを狙う(「何もない空間を1人の人間が歩くとき演劇が生まれる。(ピーター・ブルック)」)。そういった意味でこの空間は“意味の生産装置”、“意味の機械”となる。