建築学科/ 建築工学科/ 環境システム学科/ デザイン工学科


■建築学科

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J09012 石塚 翔太 「きく」ことで得られるものを、「音」ではなく「情報」に変え、学びへつなげる。「聴く」を見直し、耳、目、心の働きを建築に置換し、「正しい学び」を生み出す小学校を設計します。
J09013 石橋 佳奈 街から若い人が消え、老人が残される。やがて人の影も減っていく。私のおじいちゃんも例外ではなく居なくなってしまい、空っぽの家だけが残ってしまった。地方の過疎化。それに伴い増えていく誰もすまなくなった家。ここを守る設計をする
J09014 市原 陸 設計プロセスの再定義。身体と服の密接な関係をうらやみ、現存する建築の垂直な壁を、身体の動作を用いることによりより身体的な形態に導く。服と空間の関係性を設計プロセスから思考する。
J09016 今村 浩太郎 「コンパクトシティ構想」近年よく聞かれる職住一体型の都市構想である。しかしそれらの都市の主役となる建築は高層建築であり、また周囲の街に及ぼす影響も大きい。その影響を受け衰退している街「神田」この街を再構成するとともに新たなコンパクトシティの都市モデルを構築していく。
J09017 上田 将 このまちの人々をつなぎ、まちをひとつにする祭りの本当の起源が失われつつある。畑を耕し、布を織り、祭りを行う織物を利用したまちの人々の拠点を、現在のまちに唯一残る価値ある環境につくり、環境の中に建築と人との連続性のある建築と風景を考える。
J09018 内田 菜穂 子育て専用集合住宅の設計。住民同士が協力し合い子育てを行う長屋式住宅。集まって住み、集まっておしゃべりし、集まって遊んでみよう。遊び盛りの子どもたちをお母さんがキッチンから、住民が土間から見守る住宅。
J09022 大塚 政幸 建築は、機能性に優れた日常的に利用される”芸術”だと私は考えている。そこで私は、芸術性を重視した設計をしてみたいと思った。いわば巨大な表裏をもつアート作品だ。そこで新たな建築の可能性を引き出せるのではないか。
J09028 興津 みなみ 市街地の再開発に伴い均質化されていく街並み。消えゆくヒューマンスケールの外部空間。そんな日本の都市空間に疑問を持つ。そこで今ある街並みやコミュニティを守るケンチクを考える。
J09031 川上 広泰 自分が老後生活を迎えたとき、もし介護施設に入ることになったとき、今のような「つるつる・ぴかぴか」の空間は本当に老後生活にふさわしいと言えるだろうか。空き家を利用し、街のコンテクストを読み込んだ介護施設の提案を行う。
J09035 鬼頭 侑平 マンモス団地と言われる大規模団地のひとつである木曽山崎団地は少子高齢化、無縁化、周囲からの孤立などの問題に直面している。そこで団地と住宅地の境界にある5つの廃校舎を利用した地域のコミュニティセンターを計画する。
J09037 肥沼 真吾 生命に対してどこか無関心になっている世の中。生命は決して重くはない。それを知った上で、福島の地に水生生物保全センターを計画する。三位一体の空間構成によって、生命と自然が循環し、保護や保全の現場が表出する。
J09040 小松田 天真 現代においてオートバイは社会からの偏見により、街中では肩身の狭い思いをしている。そんなライダー達が休日、愛車でツーリングに行った際バイク乗りで良かったと思える建築に出会ったとしたらライダー達の思いも報われるのではないだろうか。
J09041 小柳 徳政 町工場が多く集積し、木密地域として危険視されている墨田区八広において、「面から線へ」建築の在り方を変換し、町工場を地域に開く、防火帯となる建築を計画する。紡ぎながら伸びる帯はマチを解いていく。
J09053 澤田 侑香 工業地として発展し、後に商業地、住宅地として開発が進むベイエリア。一見幸せそうなこの土地で、一体どれくらいの人がこの街の未来に興味を持っているのだろうか。夜にはまるでゴーストタウン化する臨海が、ひとの匂いを感じられるような場所になるために。記憶に残る「居場所」をつくる。
J09055 鈴木 智紘 都市化が進む郊外の明日の話。以前は都市を守る為に発展した「城郭」という形式を、郊外に取り残された森や、人々の居心地の良い場所=杜を守る為の建築形式へと適応する。郊外/衛星都市における城郭都市構造。
J09067 田林 祥平 現代の都市空間は淡白である。建築は押し合うように造られている中、他の建築、隣接する建築でさえ、相互関係を造り上げてはいない。建築同士の関係性をもう一度再考し、淡白な建築と建築が形成する色あせた都市を彩る。
J09069 辻村 拓也 時間とは太陽や月の動きがそれそのものでした。現在、日常における時間は[時、分、秒]といった人工的な時間が一般的となっています。しかし、人工的な時間はストレスを与えうる。自然的な時間を感じることのできる図書館を計画する。
J09070 槌谷 詩織 日本には祭りや芸道などの多くの歴史的文化が残り広く知られているが、途絶えてしまった文化は後世に伝えられていない。江戸と川越を結んだ舟運の終着地で、かつての賑わいを再生させる。
J09078 中村 優太 日本橋川には多くの河岸が存在し物流だけでなく文化や交流の中心地であった。現在上空にある首都高は役目を終え、地下化される。昔存在していた水辺の賑わいネットワークと首都高跡地を利用した劇場空間の設計。
J09092 松田 洋輔 時代の流れの中で都市の裏側になってしまった運河。かつては水際から人の流れ・ものの流れがあった。今改めてここに流れの軸をつくり、まちを更新していく…。
J09094 水嶋 晋治 集合的記憶から紐解く、近ノ島住宅における団地再生計画。今までの51C型から今の生活スタイルに応じた13X型へと導く。住民の方へサーベイを重点とした、そこの「場にある記憶」から読み解いて設計する。
J09100 森 香織 「帰り道も学校」となる通学路を敷地境界上に掘り込む。子供たちは家と家の間を駆け巡り、教科書だけでは学べない自然の原理現象を理解し育つ。地上の大人の世界に見守られながら、その下にはキラキラした子供の世界が広がっている。
J09109 依田 彩加 核家族化が進み乳幼児を見たことがないままに親になってしまう現代。大人は育て方を知らないため「孤育て」に悩み苦しんでいる。こもりきり育児から脱し子どもを開放することで、大人たちの開放へとつなげる場を提案する。
J09110 渡辺 順子 集合とは言葉ばかりの他者との生活。安心を手に入れるために周りと関係を断っていった私達は縁に臆病になってしまった。他者との近くて遠い距離を再構築し、住民や地域社会との繋がりの場を持つ集合住宅を提案する。
J08001 秋吉 浩気 過去の記号を紡ぐ意味の体系と、現前する物理的体系をCODEとして記述し、都市の建築を行う。生成された形態には東京理工系4大学を核とするテクノリージョンがPROGRAMINGされ、あらゆる”界”を媒介し、統合(渡)していく。

■建築工学科

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K09007 石毛 龍 多くの遊びを失ってしまったこどもたち。居場所を失くし、繋がるための手がかりさえも失くしてしまった。そんな寄る辺ないこどもたちの居場所はいったいどこにあるのだろう。遊びが紡ぐ繋がりを、今一度捉えなおす。
K09011 稲川 大貴 東日本大震災は被災地以外でも帰宅困難者等の問題が発生した広域災害であったが、多くの地域では過去の出来事となり忘れ去られようとしている。日常的に使われる建築の形体により震災の記憶を日常に引き込むことで向き合い続けることはできないだろうか。
K09017 大久保 文喬 普段何度も行き来している豊洲の街。人口増加にそぐわない静けさ。この違和感を建築によって是正する。外部を取り込み、祝祭空間を建築化することで地域の拠点を造る。集約したアクティビティは都市に還元される。
K09022 奥村 陽平 フラットな積層建築は、囲った空間の外部に対して無関心かつ、その内部構成は機能複合してできる秩序や相互関係については限定的である。襞を織り込む操作により表面積を析出し、界面を最大化させる建築を提案する。
K09025 苅住 真之 Share the World今後、日本ではグローバル化により海外企業とそれに伴うサービス業に就く移民労働者が増えていく。この建築では移民サービス労働者が日本人とコミュニティーを形成し、豊かな生活を行うための集合住宅を提案する。
K09026 川上 大貴 【伝統文化のリライト】−伝統は更新され続けるべきである。地元、石川県の伝統工芸に着目、後継者不足の問題を建築で解いてみた。伝統とは後世に伝えること。伝えるために知ってもらうことが大切ではないだろうか。
K09028 川原 聡史 2012年、領土問題を発端とし、日中韓政府の間には大きな亀裂が走った。歴史上の国家対立国交断絶の中でも海を渡り、国をつないだ倭寇のコンテクストを媒介とし、3つの国の調和を願う建築を設計する。
K09042 小林 昂広 情報化社会が進み世間に広まるにつれ、書物は衰亡の危機に瀕してはいないだろうか。これまでひっそりと蓄えられてきたテクノロジーの群れが知識の保管庫である書物にまで押し寄せ、今にも乗っ取られようとしている。
K09049 島崎 萌子 「マレビトの塔」外国人観光客を現代のマレビトと捉えなおし、マレビトと日本に住む人との交流と発信の場を提案する。敷地はJR南千住駅とかつてドヤ街であった山谷を結ぶ唯一の歩道橋を拡張した場所である。
K09050 白鳥 裕樹 インターネットが普及され、SNSという社会的ネットワークをウェブ上で構築するサービスが生まれた。私は、インターネットを介した情報コミュニケーションを考察し、今現代のコミュニティ形成のあり方を模索する。
K09054 関口 雅人 かつて、私たちの生活の周りには、中間領域が存在した。人々が干渉し合う空間が見捨てられてしまっている現在、私たちはあてがわれた「機能=意味」ではなく、自らの場を発見し、創造的にその場を意味づける必要があるのではないか。
K09055 芹田 正樹 軍国主義が求めた帝冠様式の象徴性を持つ九段会館を皇居お堀の汚染状況と合わせて、水質浄化という機能を付加することで、人々に環境への意識を向上させるためのものとして、象徴性をリノベートする。
K09060 高原 駿介 今日まで用途複合という観 点から様々なモノや機能をひとつのものにまとめる 事に人々の関心は高かった。現代のジェネリックな 都市空間に対して高度利用を前提として立体的用途複合モデルとしての密度の箱を提案する。
K09062 竹下 宗隆 社会は「性」と聞くだけで揶揄した態度をとり見て見ぬふりをする。「性」についての情報を現在の社会に適応した形で包括的に発信する建築を提案する。
K09073 仲川 裕里 まちの中に取り残された空白の場所がある 周囲の更新と逆行するように佇み 壁により守られたその環境は 新たにまちの拠点となることで 訪れるひとびとを結びつけ そこでしか生まれない関係性を作り出す。
K09076 名倉 健司 Eliminate redundancy-テンセグリティの可能性。テンセグリティ形状の派生プロセスを示すと共に、それらを組み合わせた新たなテンセグリティ建築を複数提案する。
K09082 濱田 萌 家づくりが身近であると感じられるようなきっかけをつくる。そのために2×4mを最小単位としたプレファブを組み合わせることで各住戸を構成し、またプレファブを後に加えることで住まいの変化を楽しむことが出来る集合住宅にする。
K09086 藤代 江里香 永続的繁栄は遂げられなかった工業地帯は余り、無人島の最南端に再び自然が創られようとした。些細な変化への気づきを再構築した島は対を成す生み出す場となり、東京湾に浮かぶ自然の風景として都市に息づいていく。
K09096 宮地 悟史 谷底に取り残された木造密集市街地に対しての提案。既存の構造を残しつつ、防火区画に準ずるものを挿入していく。ハードとしての安全性と、密集市街地ならではのコミュニティの強さを両立させることを目的とする。
K09098 森本 順子 時代とともに変化し続ける東京湾。東京湾の歴史は海に埋もれ、地形は塗りつぶされた。蓄積した時空間の変化の過程を読み解き、裏側に潜むかつての水際空間を引き出す。
K09100 矢野 峻介 社会資本の拡張による都市景観の創出。隅田川の水辺に佇む水門を都市施設として再構築する。
K09102 山中 雄太 超高齢社会、過疎化により存続危機にあり、消滅してしまう恐れがある共同体が多々存在している。1つの島の集落を活性化するプログラムを提案し、共同体の風景を残していく。
K09110 若山 佳奈 街の中に様々な人々にとっての居場所をつくり、そこから新たな発見や興味関心、人間関係が生まれるきっかけをつくる。

■環境システム学科

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R09007 伊東 広太郎 情報化社会によってインターネットが普及し、市民のための主要な情報源として機能する図書館の役目は終わろうとしている。本提案は、現代における新しい図書館の役割を作り出すことによって、図書館建築の新しい方向性を見出していくものである。
R09020 荻野 克眞 川越の自然環境を活かし、農業を営む地域住民と消費を行い流動的に行き交うアノニマスな消費者。国道16号線に影を潜めた新河岸川を再生させる事で、ロードサイドで交わることのなかった両者を交錯させ、この土地の場所性を享受できる建築を提案する。
R09035 佐藤 康平 お寺。どこにでもあってよくわかんないもの。何のために建てられて、拝まれて、保存されてんだろうって思いました。城跡の上に建つお寺。それが建てられた“意味”みたいなものから新しいお寺を建てることにしました。
R09039 杉田 大樹 【都市計画の既存グリットから生まれた空隙の建築化】——それは会社員にとっての"別荘[社員食堂]"となる。
R09051 豊田 郁美 既存の住機能空間を活動的住空間に変質させていく。戦後建てられた団地を見直し、街と繋がる集合住宅の在り方を提案する。既存のポテンシャルと新しい構築物を組み合わせ、今ある住空間を蘇生させていく。
R09055 中橋 茉優子 かつて人々の生活を支えていた見沼の田んぼ。しかし、現在は地域コミュニティを断絶する存在となっている。その田んぼをインターフェースに、地域コミュニティを再建するきっかけとなる場を構築する。
R09061 根本 雅章 私は、地域から世界につながる町工場を提案します。グローバル化による大量生産の考えは、地域から生産の場を切り離しました。しかし、生活の中で育んできた技術は、世界とつながる可能性を秘めていると考えます。
R09068 林 岳郎 再開発事業や整備事業により失われつつある木造密集市街地の記憶。今まで住人同士を隔てていた敷地境界を指針に居住空間を再構成することで、記憶を継承し更新する住宅の在り方を提案する。
R09093 渡部 真也 飛鳥山公園に高齢者と来訪者の出会いの場をつくることで、お互いにこの場所を再生し、活気あふれる場所にすることが目的である。さまざまな演出空間をつくることで人々が出合い、交流する“きっかけ”を提案する。

■デザイン工学科

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Y09002 池田 拓馬 サナダムシは、何食わぬ顔でヒトの腸に寄生する。そんな建築ができたら面白そうだと思った。
Y09009 加茂 佑磨 幻の駅があった。忘れられ、都心の中に置き去りにされた場所。そこに大規模な浴場を計画する。
Y09011 木村 美也子 都市で非日常が味わえるリゾート施設の提案。
Y09013 佐古 大知 感性はあらゆる部分で形成され、いろんな場面で発揮される。その形成要因の一つが建築だと考え、小学校を例にその関係性を探る。
Y09015 佐藤 優衣 サードプレイスと呼ばれる職場や学校と家庭の中間的空間を設計する。品川駅再開発地区と東海道旧品川宿の間に、容積移転を使って住宅とオフィスの足元に図書館と店舗群、住民と来街者各のサードプレイスを提案。
Y09016 塩見 駿介 現在、地域にある伝統文化は衰退してきている。それを衰退させないようなプログラムを清澄という地域に今回当てはめ、地域文化の活性化を目的としたモデルケースの提案を行なう。
Y09017 柴切 優花 下町情緒あふれる商店街。既存の建物や路地空間をトレースし、足し引きするように新たなレイヤーを重ねていく。次世代へつなぐ空間装置として街並みの骨格を残しながら、昭和の記憶を受け継いだ新旧空間を提案する。
Y09018 杉田 晴花 東京湾京浜運河を題材に水辺と後背地の関係をデザイン。勝島運河に直角に連担街区を切り取り、住宅を備え、既存の児童施設や舟宿と連係して地元が運営する賑わい空間を提案。
Y09021 瀬下 築 友人の本棚には彼のカケラがあった、そこから彼を知る。僕らが繋がることはそう難しくないはずだ。図書館はカケラが散りばめられた場所になる。その空間は僕らの居場所になる。
Y09022 高田 真瑳志 東京のベッドタウンである埼玉県志木市旧引又宿を題材に歴史的空間を今に生かす提案。離散的に残る古民家や蔵をつなぎ、そこに新しい市民と活動を誘致する空間の設計。
Y09029 中村 優太 地方都市におけるコンパクトシティの形成を大枠として、現在その地域で求められているモノの提案。
Y09040 藪 由香 様々な教育問題で学校の枠から居場所をなくした子どもたちのために、学習拠点の場をまちに浸透させていく。その地独特の坂道と路地を利用した生活空間に子どもたちの声を響かせることで、寺子屋の姿を蘇らせる。
Y09042 遊佐 和輝 都心の限界集落と呼ばれている都営百人町アパートにおける新しい住まい方の提案。大規模な建替えによって高齢化が加速した都営団地で、住民が求めるモノとは。
Y09043 横山 雄一 当学最寄り田町駅西口に対する提案。事前に国内外の事例を網羅的に視察調査した。高容積を満たす一方で駅前広場に塔型と床型のオフィス、ホテル、商業施設を立体的に配置、東京が活力を増すための空間を設計した。