建築学科/ 建築工学科/ 環境システム学科/ デザイン工学科/


■建築学科

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aj12004 荒木幸一郎

祭礼河岸ー解体される宿場町における新たなコミュニティスケールの提案ー

祭礼河岸 解体される宿場町における新たなコミュニティスケールの提案 千葉県市川市行徳。かつて宿場町として栄えた町が、人の繋がり・町の様相、共に解体されようとしている。 本計画は、解体がせまる町にFab Labを中心とした新たなコミュニティスケールを提案することで、住人自らがソフトとハード共に町の更新を行うものである。
aj12012 石本遊大

新宿のあしもとー3つの減築手法によって生まれるまちの賑わいー

新宿三丁目のモア街と言う場所。そこは人々の居場所、さらには賑わいも失いつつある新宿において特別な場所である。モア街では人の動線が交わる、多くの世代の人が交わる、そしてまち全体の人の活動が交わる。そんなモア街に、私は3つの減築手法を用いて都市、新宿を訪れる人々の居場所となるような“新宿のあしもと”をつくり出す。
aj12015 岩丸鷹也

死亡者0ー防火対策と住空間の豊かさの再編ー

2015年2月20日。私が住んでいた集合住宅で火災があり、多数の死亡者と重軽傷者を出した。今後、集合住宅の設計は、「防火対策」と「住空間の豊かさ」の2面性について考えられるべきであると思う。この提案は、集合住宅で火災が起きたとしても、迅速に避難ができ、死亡者が出ない「防火対策」と、「住空間の豊かさ」を併せ持つ集合住宅である。
aj12018 内田有香

緑を溶かすー新しい駅前空間の生かし方ー

緑を溶かす~新しい、駅前空間の生かし方~生活が緑に溶け込んだ三島らしい空間が駅の周辺に広がっている。その一方、多くの人が利用する駅前にはその三島らしさが感じられない。駅前の土地の生かし方を見直し、地域の特性を設計に取り込み、地域の人そして遠くから訪れる人に愛着のもたれる豊かな空間を提案する。地域の再構築のモデルを示す。
aj12022 大塚文音

即興劇場日本橋ー高度消費社会における消費できない空間の構築ー

ここは消費のサイクルから抜け出し、自分から湧き上がるものと対峙できる場所.劇場空間とは異なり、台本はなくみなが等しく役者であれる.様々な人々が入れ替わり立ち替わり折り重なり、自由な即興劇を繰り広げるような、様々な物語のはじまりの場所として存在できるといい.
aj12023 岡本隼樹

Hideout Sequenceー都市とゴミ処理場の接点の再編ー

都市の中には日常から切り離され、隠された風景が潜んでいる。近代以降、都市の風景は建築により分断されてきたのに対し、私は都市の風景を繋ぎ合せる建築を提案する。本計画は都市の中で隔離されたゴミ処理場を中心とする敷地に、都市のもつ多様な風景・活動を、投影・集積させ、分断された都市を再び繋ぎ合せるものである。
aj12024 小川祥明

ポタジュが彩る都市風景ー農が隣にある都市居住の提案ー

我々が普段生活していく中で、必要な食べることを身近で感じながら生活できる、農が身近に感じられる新しい都市居住を提案することができないだろうか。すでに解体されてしまった都営宮下町アパートの跡地や当時の建物の躯体を利用し、そこに「ポタジェ」を散りばめることで、都市に新しい魅力を与える。
aj12025 奥野駿

一寸先はヤミー吉祥寺、裏の空間更新計画ー

今日の日本では、都市の人口集中や地方の過疎化が深刻化しています。 これらの唯一の対策が田舎での人との交流にあると私は感じています。 「緑・街・人を身近に感じる事の出来る交流居住施設」を計画し、 新たなライフスタイルを提案します。
aj12027 加藤賢一

みんなの家ー除染廃棄物を用いた町の記憶の保存ー

私の故郷、福島県楢葉町は放射能に汚染された。私たちの生活の痕跡は、除染によって放射能とともに削り取られ、黒い土嚢袋の中に閉じ込められている。町中から掻き集められた故郷の表層、それは震災前の大切な記憶であった。蓄積した故郷の記憶をいつまでも守り続けるため、みんなの記憶を用いて「みんなの家」をつくる。
aj12038 小池束紗

千寿さがしー地域性を活かした千住地区再開発の提案ー

都心でも郊外でもないまち、千住。これまで大きな再開発が行われてこなかった新旧入り混じり様々な活動が営まれるまちであるが、 近年の大学キャンパスの新設や新路線開通などはまちに大きな変化をもたらそうとしている。予測される再開発をこのまちに寄り添ったものへと変換することでこのまちのよさを引き継いでいくための提案を行う。
aj12041 小竹拓生

Re:Verー都市に埋もれた河川の価値の創出ー

日本の首都・東京において、都市は河川を起点に発展してきた。しかし現在、その河川は都市の裏側へ追いやられてしまった。 本計画は、これまでの都市開発の観点からは否定的に扱われ、現在では都市を分断する要素でしかない河川空間に現代の都市空間としての価値を見い出すものである。
aj12042 小知和建吾

谷都を編むーモビリティがつなぐ人と環境ー

谷都を編む モビリティでつなぐ人と環境 まちはつながりを失いはじめている。谷戸と呼ばれる環境につくられた密集住宅地には住民たちのコミュニティスペースはなく、残された自然もまちの裏側に隠れてしまった。まちのつながりを取り戻すために、人とまちをつなぐ「コミュニティバス」と、人と人、人と自然をつなぐ「バス停」を提案する。
aj12043 小林晴佳

堆積する都市ー縮小社会に備えた機能転換の構想ー

東京の高架道路は高度経済成長期の発展の象徴であった。しかし建設から数十年の時を経て老朽化が 表に出始めた。以来、景観の問題も重なり撤去を望む声が多く上がっている。 日本人は近い過去を軽んじる傾向にあり、このままでは文脈のない都市が出来上がっていく。そこで存在する構築物に積み重なる都市を構想する。
aj12046 佐武亜美

WORKREARINGーワーキングマザー家族の集う住まいー

女性の社会進出が進む現代、働きながら子供を育てる母親は増えている。とはいえ都心部では、核家族であるため近くに頼れる存在がないことや、待機児童の問題も重なり、働きたい思いを実現することが難しい母親も存在する。コレクティブハウジングによって生まれる豊かな住環境と保育園の併設により、仕事と子育てを両立しやすい住宅を実現する。
aj12047 佐藤翼

283人の地緑ー多摩NT団地における地域コミュニティの再生ー

多摩ニュータウン開発中期に建てられた集合住宅団地に対するリノベーションの提案。 近年、「ゴーストタウン」と呼ばれている多摩ニュータウン。 団地には、老朽化・高齢者にとっての住み辛さ・住民同士の交流の希薄化といった問題が見られている。 既存の耐力壁を残しつつ、非耐力壁や床を抜き減築すると共に、公共施設の増築をし、解決を図る。
aj12049 澤田慧太

ひとづくりー高架下に集う町工場と教育ー

町工場の町として知られる東京都大田区。しかし大田区に生まれ育った私には、「町工場」という印象は全くない。住民の生活とは隔離された町工場。私の提案は中心地の人通りの多い駅前、新たに生まれた高架下というスペースに町工場と教育施設を集める。生活にものづくりが関わり身近となり創造力を育む。
aj12052 柴田皓一朗

REFURBISHMENTー創造的修正による世田谷区庁舎の編曲ー

歴史的建築に敬意を払う態度は文化財保存という概念の中だけにあるわけではない。 クラシック音楽が時代を越えてジャズやポップスへと姿を変えたように、偉大な建築家が奏でた主旋律を残して、時代の要求に沿った編曲を行う。建築は長く生き続け、その街のアイデンティティを次世代へと受け継いでいく。
aj12055 白石崚馬

まち・研究施設ー街が育てる町工場ー

墨田区京島の商店街に建つ町工場の研修施設。実技研修所、学科研修所があり商店街に来る人から研修している姿がみえる。また町工場の製品、研修生の作品展示室も商店街沿いに建設されている。商店街から見ることで町工場をまち全体が育む建築。
aj12058 鈴木惇平

Slow Architectureー千葉市栄町における風俗街を段階的に再編するー

かつて商業の栄えたこのまちは風俗街へ と姿を変え、現在は急速に衰退している。本計画はアーティストインレジデンスやSOHOなどの住戸が一体化したプログラムを段階的に作りながら人口を増加させ、栄町というまちの価値を再構築するものである。
aj12061 須山隼人

蘇生する生業ー銚子漁港における水産業の観光化ー

産業によって栄えた日本社会。だが世間には産業の姿は閉ざされている。本計画は産業によって栄え、現在過疎化が進む銚子の水産業地域を対象とし、「観光軸線」と「拠点」の設計により水産業の観光化を提案する。そしてブラックボックスとなっている産業を可視化させ、衰退してゆく地方産業の未来へのあり方を提示することを主題とする。
aj12063 平良千明

ウージ畑のチャンプルーーきび刈り隊から広がる交流施設の提案ー

沖縄県はチャンプルー文化である。時代的背景より東南アジアやアメリカからの影響を受け、独自の文化を築いてきた沖縄県。そんな沖縄県で、衰退しつつあるさとうきび産業を背景とし、県外からさとうきびの収穫を援農する「きび刈り隊」と市民たちの新たな「チャンプルーの場」を提案します。
aj12072 田中太樹

劇テキ・サカ場ー北区赤羽一番街の演劇を核としたコミュニティ空間の提案ー

劇テキ・サカ場。演劇の世界を垣間見せる第三の場、酒場。そこは人間を人間たらしめる空間。猥雑で人の声が溢れ出し、皆それぞれ自分らしさを表現する。活気に満ち溢れたその空間は予期せぬ出会いを演出するかもしれない。

aj12077 戴櫻

漂う感性ー多様性を纏うオフィス空間の提案ー

オフィス空間は作業効率を最重視し、画一的で無機質な空間になった。人間関係や働き方、 様々なものが複雑化する現代、創造性を生み出す新しい空間が求められる。再開発により大 型建築が増加する中で人々の身体性に働きかけ、意識の覚醒を促す建築空間で人と建築の 関係性を積極的なものに変えていく。
aj12090 早川紘生

鉱都の記憶

産業革命を終え、守成の時代に入った今日、産業革命の負の遺産と呼ばれる採掘跡は立ち入りが禁止されるなど、人の目から隠されてきている。しかし採掘跡をただ隠してしまうことは正しいのだろうか。植林により採掘跡が隠されつつある埼玉県秩父地域の武甲山を敷地とし、鉱山都市の記憶を採掘跡が隠される未来に伝える場所の提案である。
aj12096 深山亜耶

大地の潤いーグリット都市札幌におけるヒトのためのケモノミチー

暮らした街なのに答えられない。特徴が無く思えるのはグリッドという強烈な特徴に支配されているからではないか。札幌にはかつて川が流れており街の発展と深く関係していた。川跡をヒトが歩くケモノミチとして甦らせ川の有機的形態から生まれる場所に建築を提案する。人の為にできたケモノミチが街に潤いをもたらす。
aj12097 福山ふみの

優しい終い方ー過疎地域における集落消滅までのデザイン設計ー

少子高齢化が進行する社会を背景に消滅可能性地域の拡大が問題視されています。地域活性化は全ての過疎地域にとって有効な手段とは言えないでしょう。私は、1つの選択肢として町の終わらせ方 −−−「 終い方 」を提案します。終わりに抗うのではなく、終わりを受け止めた建築設計をすることで見いだせる豊かさがあるのではないでしょうか。
aj12099 古田咲貴

織りなす軌跡ー都市更新にともなう駅前複合施設の計画ー

近年、都市機能の更新を図る目的で「再開発」が行われている。本計画では、草加市に建つ松原団地の再開発に伴った駅前複合施設の在り方を考えていく。その地域が培ってきた生活や文化の価値を継承したまちづくりの一環として、その地域を利用する人の動きに着目し、新たに生まれ変わるまちに寄り添った機能をもつ施設となるよう計画していく。
aj12102 松井佳子

緑繋ぎのまちー孤独死を予防する単身者の住まいー

「孤独死」ここ数年よく聞くようになった社会問題だ。これは様々な問題が複合的に影響した結果起こっているとても悲しい現象だが、私は本来安らぎを与える場所であるはずの住居がそのような問題の現場になっていることに最も悔しさを覚える。この現状を、住環境に何か操作をすることで少しでも改善出来ないかモデルケースを考えてみた。
aj12109 宮澤伸行

纏うまち

まちが細分化され、住宅が囲障を必要としなくなり、囲障がはがされていく。その剥がされた囲障を空間化し、住宅と組み合わせることにより住人の生活に絡ませていく。この建築らによって共有空間と専有空間を明確に仕分け、豊かで快適な共同生活・住環境を目指す。 本計画ではこれからに向けた新しい囲障の姿・役割を提案したい。
aj12111 森遊耶

薄都濃村ー道の駅の転換による地方再生ー

21世紀の今、「農村部」の過疎化が著しい。 地方再生のために政府は道の駅を増やし続けているが、活性化に繋がっておらず、地方自治体の負の遺産にさえなっている。 全国に点在する道の駅を解体し別の質に転換させることで、都市部と農村部の関係に変化をもたらし、地方再生もとい、色濃い地方未来を描く。 本提案は都市と農村の狭間の建築である。
aj12112 森野航平

都市の潮汐

「流速」という視座からの建築の模索。 経済合理主義の定めなのか、容積が目いっぱい満たされた建築によって神田美土代町は大変息苦しい都市空間となってしまっている。人の溜まる場所もないため、道ゆく人の足は早い。本計画は、人の流れ、とりわけその速さに焦点を当てた計画である。建築が速さに介入することで、質の高い都市空間を創出する。
aj12113 森本友理

おわり。はじまり、ー小学校跡地を舞台とした公共施設の複合化の提案ー

老朽化する公共施設を多く抱え、更新法に悩む杉並区への提案。廃校となった小学校の跡地に「幼児・高齢者地域の女性」のための3つのプログラムを集約。小学校のRCの躯体を減築しながら、木造で空間を補修する事で、外部と内部を刺激するような建築を設計する。
aj12117 山田香澄

終わりへ向かう始まりの街ー元気高齢者が活きる未来ー

技術は進歩した。巡る交通手段、連なる高層建築。けれど暮らしは豊かになったのだろうか?医療技術の発展んで伸びた元気寿命。開発の波に飲まれようとしている街から始まる元気高齢者が生きがいを見つけて活きる、学校の提案。
aj12124 吉成祐貴

Agri-urban-cultureー都市農業拠点の再編ー

この提案では、都市の人たちに農業を知ってもらうきっかけの場を生み出すことを目的とする。都市での農業は多面的な機能を有することから重要とされるが、現状では失われつつある。農業試験場とその周辺を一体的に再編することで、都市における新たな農業のカタチを創出する。
aj11061 須永杏

AEONIC COMMONー地方型大規模商業空間をもとに公共空間へ変容する実験建築ー

私の街には大きなAEONがある。余暇を楽しめる場所が限りなく少ない地方都市では、AEONは人々の多彩な公共性のある活動を生む。しかし、AEONは利益が下がり出すとその街から撤退してしまう。AEONを商業施設から公共施設へ転換し、AEONに公共性の継続の道筋を示す。そして、AEONを街に還元する。

■建築工学科

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ak12004 阿部拓也

検見川送信所の再生

千葉県千葉市花見川区検見川にある検見川送信所。 この建物は、日本初の国際放送を行った無線送信施設であると同時に、吉田鉄郎が設計した貴重な建造物であるという2つの重要な価値がある。 本計画では貴重な価値を持つ、検見川送信所を再生させることを目的とする。周辺住民に積極的に活用されることで、町のシンボルとしての姿を取り戻させる。
ak12010 伊藤祐介

寿町四千人住宅-公営被保護者共同住宅及店子事業-

対象敷地は横浜市中区にある寿町。現在は、全人口の7,442人に対して、生活保護者が76%住んでいる。 本設計では、その寿町の特徴を活かし中区にいる被保護世帯を寿町に集めて、ケースワーカーとの関係や、いくつかの被保護者の世帯を集める事により、就職しやすいような環境を作る。また、テナント料で収入を得て、保護費の税負担軽減を図る。
ak12020 小澤拓夢

neoアメ横構想 -戦後二度目の再開発-

唯一無二の商業空間アメ横を尊重しつつ、高度利用を目的とした全く新しい再開発を行う。既存建築をリノベーションし、新たなボリュームを増築することで足元の商業空間を残す。既存、増築がお互いの空間的特徴に影響を受けながら、アメ横の「空が見え」「外気に触れ」「街路との関係を持った商店」を残しながら真の高度利用を果たす。
ak12022 小野直輝

場所の記憶 -登山道が再構築する軍事と観光の街-

僕が育った街には富士山と軍事演習場がある。かつて富士登山の拠点として栄えたこの街は道路の開発によって通り過ぎるだけの寂しい場所となり、軍事演習場によって世界遺産の認定地区からは除外されてしまった。街から失われた登山道を再構築し、軍事施設と富士山をもつ街の新たな関係性をつくる。
ak12049 荘司慎哉

池袋多文化駅前広場-隔絶する外国人街への接続-

日本各地で形成されてきた外国人街は多様な文化、観光産業促進などのメリットがある中で、意思疎通の障害など特有の問題も抱えている。外国人街に建つ建築を再計画することで日本人と外国人双方にとってよりよい街づくりの契機となることを目指す。敷地は中華街を抱える池袋北口駅前。外国人街にあるべき新しい駅前空間と駅前建築を計画する。
ak12055 杉山花梨

東京下町共同住宅-霞む場所性と建築の役割-

私には"地元"と呼べる場所がない。暮らしている街で知っていることと言えば、近くのコンビニとスーパー、駅までの道くらいだ。東京はこのような"地元がない人"で溢れているように感じる。人は街への愛着を喪失し、街と無縁に暮らすようになり、街の場所性は更に霞んでいく。人と街との接点である建築が担うべき役割はどこにあるのだろうか。
ak12065 滝澤正啓

清掃工場住宅複合計画-隠された基盤施設の表出-

ak12077 西本万耶

私舞-人と人をつなぐ劇場-

神奈川県逗子市、海沿いにある一画。海、山、川に囲まれた自然豊かな敷地に自然から生み出された音や風景を取り入れる劇場を計画。劇場に訪れた人々=「私」が生き生きと「舞う」ことの出来る空間を生みだす。ヨットハーバーや屋内外ホール、リハーサル室などの施設を取り入れ普段は出会わないであろう人と人をつなぐ。
ak12078 野田歩夢

くくりの姿-人の居場所としての建築-

人々の生活で、関わる人は限られている。自宅と職場の往復だけになり、人々の居場所が少ない。そこで私は、“くくり”に解決の糸口を見る。くくりとは、人々の居場所のことで、意識内で存在する。そのくくりを建築で可視化させ、くくり内の人には集まる場所となり、くくり外の人には、建築を通してくくりを生み出し、人々の居場所を増やす。
ak12087 平野優太

福島県小野町 石材工場の再生

「この工場が少しだけ良くなればいいのに」.この卒業制作は父の一言から始まった。その言葉が重くのしかかり、工場を中心とした自分の家の周りを考えるようになった。身の回りから整備し階段を上るように、高い場所から広く見渡せるように、土地の力を信じて計画した。
ak12094 藤井康暢

北砂駅-砂町銀座商店街とLRT計画-

江東区では多子高齢化が起きている。子育て機関や高齢者サービスの充実はされていて、一目すると住みやすいが、それは表層のみを整えているだけではないのかと思った。本建築では城東地域北砂にある商店街の活力を着目し、高齢者・大人・子供のための建築を計画する。如何にして地域に根差した建築ができ、多世代交流が行えるのかを考えた。

■環境システム学科


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br12005 飯塚圭佑

鳴り響く -ものづくり楼閣-

これは工場建築の新たな可能性を示す提案である。時流の中で操業が難しくなってきた町工場。点在する町工場を集約させ、その技術を国内外の人々に発信する拠点をつくる。日本のものづくり産業を支えてきた“町工場”というビルディングタイプの再価値化を図る。
br12010 伊藤大凱

異化する建築 −知覚を覚醒する自然の顕在化−

歓楽街は特殊な「WANTS」(求め)によって作られた町であある。横浜市中区福富町は複雑な歴史を経て、歓楽街として栄えていたが、現在は駐車場や閉鎖された商店、事務所などが目立っており、風俗店が残されるのみであり、周辺住居地域から一線を引かれている町である。福富町の歴史の中で、上塗りされてきた多様な文脈が織りなす個性を共時的に体験することで、新たな意味を見出しうる創造的環境の発見を建築による異化によって作りだす提案である。
br12017 大内逸平

通過儀礼 −北斎のみた富士から−

漫然と富士に訪れる現代人に、これから大自然と向き合う覚悟と緊張感を引き出す建築を提案します.
br12022 大橋祐真

「働く」再発見ミュージアム −都市を結ぶ地域性から−

働くことに疑問を感じたとき、人は、自分の働き方・人生について考える。疑問を感じる時の多くは、その働く目的、動機を見失ったときではないか。本計画では、働く人が働く動機・目的を再点検・再認識し、本当に自らが望む仕事・あるいは環境で働くことができているのかを問い直すきっかけとなるミュージアムを設計する。
br12039 越山幸治

吉祥寺群像劇 −都市と生活を繋げる地域デザイン−

日本の都市は駅前からグラデーションがかかったように賑わいが拡散していく。そして再開発により、そのグラデーションはやがて小さく、コンパクトに収束していく。本計画では駅から離れ賑わいが失われつつある商店街に対し、再開発という商業的手法ではなく、地域性を挿入して、商店街の再編集、価値向上を図るものである。
br12052 鈴木稜平

都市と周縁を紡ぐ −鉄道地下化を契機として−

下北沢は今、大規模再開発により街は大きな転換期を迎える。鉄道の地下化は、線路で分断されていた地域と地域が面的につながるキッカケとなる。そして新たに生まれる駅前空間において、経済論理の元に造られる商業ビルではなく、街のかつては農道でもあった辻と辻を結び、街のスケール・密度・環境からそこにふさわしい建築を設計する。
br12076 日内地清一

脈動する雲 -持続可能な熱狂空間の研究-

東京五輪をきっかけとした「持続可能な熱狂空間」の提案.港湾のスケールをヒトへ変換し,意味を失った防潮堤に新たな環境を構築する.環境情報を読み取りその場の空間性から運動場を設計した.この場で生じた運動性が五輪を超え未来に伝播し、人々の脈動する身体が重なり合い一つの雲になる.
br12088 森田康介

Residential Laboratory −22世紀に向けた集合住宅の再編−

埼玉県上尾市の郊外住宅地に建つ原市団地でも現代社会の人口構造の変化にさらされ、半世紀にわたって育まれた豊かなコミュニティや生活の記憶が失われていく。団地問題という共通のフィールドワークで研究活動を行っている大学や企業の研究・コラボレーションの場を起点に終焉へと向かう団地の未来を提案する。
br12091 柳直登

活動が浸み出すまち -和紙文化の発信と伝承-

先人たちが築いてきた歴史、伝統、技術には、街を活気づけていくための力がある。その力に価値を見出し、再び水や土、光、風を感じるまちで人と自然のあり方を見つめ直す。これは、歴史、伝統、技術を後世につなぎ、この場所から日本に誇る技術を世界に向けて発信するための建築を提案する。

■デザイン工学科

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cy12001 相場崇史

イミグレ・パウチ-過疎集落の集団移転事業と移転跡地の利用法-

100年後、日本の人口は5000万人を切る。その人口規模は、ちょうど100年前の大正初期と同等である。今と昔の生活を比較してみると、もちろん今ある人の営みは風化してしまうだろう。そこで風化の波が早い山間部の過疎集落に、集団移転を前提にした集落を設計した。移転を繰り返し「くらし」を継承していくことで、今と100年後をつなげたい。
cy12002 秋元絵理香

Shōmyōji guesthouse -東の要衝における都市再興の試み-

現代の日本は洋風の文化が浸透し、日本らしさが損なわれてしまっている。横浜市金沢区は鎌倉時代に交通の要衝として重要な場であったが、近年都市の活性化により、当時の面影はない。そこで、古き良き日本人の日常を追体験する異日常型ゲストハウスを提案し、歴史的保護、活性化を行うと同時に旅行形態の見直し、多国籍の交流の増加を図る。
cy12006 今西健太

つなぐ〜市街地における街の一部としての商業施設〜

親子で西大宮の自然を堪能し、途中で会った人々と施設へ。子供達は施設で遊び、母親たちはカフェでくつろぐ。そして、買い物をしながら父親の帰りを待ち、家族でディナー。 生活者の生活のリズムを作り出す商業施設、それが「つなぐ」。 時間消費の要素である屋上庭園は西大宮の緑空間をつなぎ、新たな緑のネットワークを生み出す。
cy12008 梅夏生

鉄道集積地の駅前図書館-千葉県鎌ケ谷市立図書館の移転計画-

現在の鎌ヶ谷市立図書館本館には延床面積が小さく蔵書冊数が少ないなどの問題がある。また、東京の郊外都市として鉄道の発展と共に都市が形成された鎌ヶ谷市は、鉄道の恩恵を受けながらもその鉄道により都市が分断され魅力のない街となっている。そこで、現在ある問題を解決し鎌ヶ谷を魅力ある街にする図書館の設計を行う。
cy12009 荻野沙耶

ピタゴラシアター~ミニシアターの再構築とまちづくり~

近年、有形無形に関わらずブランディングを行う事が重要視されており、それは“都市”や“街”に対しても同様である。本研究ではミニシアターのシステム、デザインの考察を行いミニシアターの新たな在り方の再構築を計る。最終的に街づくりに繋がる施設を設計提案する。
cy12010 小野香織

商店街がLDK-薬師あいロード商店街-

商店街の空き店舗や空地を活用し、用途転用することで新しい顧客を呼ぶ空間を提案する。商店街裏手の狭いアパートに住む若者の生活の自由度を広げる為、家の中にあるべきLDKの機能をパブリックな商店街に落とし込む。LDKの要素としてKitchen,Living,Library,Studyの4つを取り上げ、商店街がまちなかLDKとなって、通り過ぎる商店街ではなく人を留める商店街へと変える。
cy12011 小野寺栞

UCDのプロセスを用いた被災地の交流施設の設計-宮城県気仙沼市J中学校仮設住宅を事例に-

利用者の視点を尊重し設計するユーザー中心設計(UCD)の手法を用い被災者の思いに寄り添う設計をした。調査、分析、設計を段階的に行い、評価をした後、再設計をした。「イベントに頼らずに交流のきっかけができ、それが継続する」をコンセプトに犬と触れ合って犬を介して他と交流できる施設をプレハブユニットを用い提案する。
cy12012 数澤魁斗

共存の標‐地域の子どもが集うリハビリ施設の提案-

リハビリ患者の社会復帰に向けた、幼児と児童が集うリハビリ施設を提案する。リハビリ生活における新たな行動、感覚、思考の誘発のため、空間形状やリハビリ療法の要素をもとに設計計画を行う。保育機能を含むリハビリ空間により外部環境との関係性を保ちつつ、リハビリ生活をよりオープンなものへと昇華させ、従来の日常生活へ戻る支援を行う。
cy12013 片岡ささな

たとえば、丘のあるすまい-多機能LDK空間を内包した住宅の提案-

LDKに家族との団欒に加えて、別の機能を付属または兼用させることにより、住宅内での活動の種類を増やし、家族や地域の人との交流を高められるような多機能LDK空間の設計を行った。LDK+α(LDKに別の機能をプラスする空間)のつなげ方をテーマに設計し、+αを活かして4住戸で1つの文化センターの役割を果たすような住まいづくりに挑戦した。
cy12015 菊池真央

”あいま”で紡ぐ街と人-公私の共存空間の提案-

職住が分離され、近隣住民同士の交流が減少傾向にある現在こそ、職住一致の昔ながらの住まい方を考え直すいい機会だと考えた。“人は共通の繋がりを持つ人に親近感を感じさらにその人達同士の繋がりは強くなりやすい” これを「類似性の法則」と言うがこの法則を利用して住民同士の交流が自然と生まれるような住宅と店舗の共存空間の提案をする。
cy12017 河内有紗

下町ミルフィーユ-新たな歩行空間の創出による交流の提案-

多くの下町で再開発が行われ下町の風情と歴史が失われている。本提案では、下町で起きている問題点を提起し、老舗と新店舗を建築的な操作によって繋げ、訪れた人の興味の移り変わりを生じさせる設計を行った。町の動線から考えた敷地へのアクセスや、格子を使った距離感・境界によって、様々な種の人々が自然と交流を持つようになるだろう。
cy12018 河野航

それでも祭はつづく〜厄災を穿つ建築〜

祭は古来から、人間が自然と向き合うために行われてきた。そのため、最もリアルな形で災害予防を実現している。この実態のない、だが誰もが共有することのできるポジティブな媒体に、街の防災と復興を託す。そして、建築が風景として祭りを具現化し街に根付かせ、我々の過ごす日常が被災した時、祭りという非日常が日常を再構築していく提案を行う。
cy12023 佐藤駿

間(あわい)の拠点-放射能汚染区域における避難令解除のその後-

無人の町を行き交う防護服の群れ。福島第一原発事故。多くの人の中で過去の惨劇となり果て、現状の多くは語られなくなった。 未だに続く避難命令がいつの日にか解除されたのなら、過去に途切れた日常と避難先での日常とが鬩ぎ合う。虚空の中心を有する一時宿舎と斎の広場が、失われた歴史と未来を紡ぎ出す。住民のための生活再建拠点が築かれる。
cy12028 徐知延

“カフカ”と“ナカタさん”-『海辺のカフカ』による言葉から空間言語への変換の試み-

「そうだ。相互メタファー。君の外にあるものは、君の内にあるものの投影であり、君の内にあるものは、君の外にあるものの投影だ。だからしばしば君は、君の外にある迷宮に足を踏み入れることによって、君自身の内にセットされた迷宮に足を踏み入れることになる。それは多くの場合とても危険なことだ」(『海辺のカフカ』下P.271引用)
cy12031 高橋淑子

駅と川を結ぶ建築的移動空間-五反田駅再開発-

駅の活性化と乗換の不便を解消することを目的に駅全体をリデザインする。五反田駅は山手線、池上線、浅草線が接続し重要な拠点駅となっている。池上線と浅草線のホームは地上4階と地下2階にあり、その乗換動線には課題が多い。また、敷地に隣接する目黒川沿いは緑が豊富であり課題の改善と同時に緑の風景を引き込むことが可能になる。
cy12032 田口真也

市街地にあるサッカー専用スタジアム-日立柏サッカー場の建替計画-

サッカーに魅せられ、周辺地域の人々も巻き込みJリーグを活気付けることを目的とし、「柏のアイコンとなる」、「地域に開かれた場」、「国際規格を満たす」、「ピッチに近くアットホーム」の4つを軸にサッカー専用スタジアムを設計した。スタジアムを包み込むように三角形の大屋根がかかることで公園に来たと同時にスタジアムを感じられる。
cy12033 手嶋達哉

古民家の二路-諏訪の家改修計画-

築百九年を迎える諏訪の家の佇まいは格好良く、そこの自然と調和した美しさがある。それは現代では不可能な職人の手仕事の証で、儚くとも滅びてはならない。管理者の次次世代の私は諏訪の家を研究し、改修計画を提示する。人間の現代的要求に応え、価値ある建築物を後世に残す事は、日本の美しい風景を振返り己の美学に反映する好機に違いない。
cy12035 藤麻希子

空洞化市街地の再生を目的としたマンションのコンバージョン

駅と商店街近くに立地する築25年4階建のマンションを、九州大学芸術工学部の学生の為の美術館にコンバージョンする。現在のRC造の構造に手を加えず増築することで、全5学科それぞれに、その学科の特徴を表す展示室、アトリエを設けた。かつて商店街を中心に賑わったこの街に活気を取り戻すきっかけとなる事を目的としている。
cy12039 平木利帆子

おりくうかん-簡易組立を可能にするパブリックシェルターと利用計画例の提案-

屋根はその足元に空間を生み出します。これは状況に合わせてスケールとスパンを変えることができます。人の手で組み立てることができます。そこにあって、どこにでも作れます。それを、日本の昔遊び【オリガミ】から。ここにあるものは人の手で組立・移動・解体ができる“仮設建築”としてのパブリックシェルターです。
cy12045 松永謙太

川辺の温泉旅館-神奈川県相模原市澤井川-

本研究は、都心の集合住宅にすむ人に向け、都心から近く、非日常的な空間を提供できる建築の設計提案をする。設計対象地は神奈川県相模原市緑区澤井で、構成はロビー兼食処、山側客間、川側客間2棟、大浴場の計5棟の分棟を渡り廊下で繋げている。全客室露天風呂が付いており、周辺の自然を部屋で味わえるよう完結できるよう対応している。
cy12047 森澤昌典

観光地における公共空間-とちぎの奥庭-

観光地の栃木県栃木市に住民のための空間を創造する。今日の地方都市は観光のためにハード整備に注力しているが、地域性が失われつつある。そこで、街に埋伏してしまった固有の資源を発掘し住民に還元する。全国各地から集うとちぎで商いをしたい人の仮の見世と、住民の空間を提案し、移住者が住民と交われ人の温もりが街中に飛散する事を願う。
cy12051 山口諒子

緩傾斜型堤防と後背地のデザイン-足立区小台・宮城地区隅田川沿い-

河川沿いは自然を感じることのできる都市内では貴重な空間であるため、魅力的な空間となる。設計対象敷地は河川に挟まれており、安全性の高い堤防と親水性の高い後背地のデザインを行う。そこで、二つの河川の堤防をつなぐように造成し、どちらの堤防からでも敷地へアクセスしやすいよう敷地を分断するように通路を配置した。
cy12052 渡邊慎

懸垂型モノレールのえきと周辺空間の再生提案

利用者が伸び悩む千葉都市モノレールを都市に根付いた公共交通としてリデザインする研究。高所に位置し地上と分離した印象を与える駅舎に原因があると考え、駅舎に周辺住民の求める+αを付加し、駅前を街のコミュニティ空間として機能させる。+αは地上と駅舎を緩やかに繋ぎ、駅前を周辺に馴染んだコミュニティの場へと昇華させる。