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aj13003 秋山智香
生活軒 -増加する一人に対応する公共空間の提案-
現代の日本は世界的にみて、人々が孤立している。人は一人だけで居続けることで、自分の存在意義を消失させてしまう危険がある。しかし、同時に職場や学校という義務でいかなければならない場では、人々の関わりには問題が起きている。様々な一人が集まる池袋を対象敷地にとり、各々が個人としていられることが当たり前になれる公共空間を提案する。
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aj13007 一色隆徳
出会いを紡ぐ 地方教習所の再考-
日本でモータリゼーションが進み、自動車教習所が爆発的に増加したが、利用者の減少により1992年をピークに教習所の数も減少している。教習所の必要性が薄れ始め、負の遺産となりつつある。そこで自動車教習所のもつ要素を、異なる要素に結びつけることによって、モータリゼーションの弊害をそれによってうまれたものを利用し解決する。 |
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aj13009 石川彩
車窓紀行 〜寂れゆく潮騒の街における新しい居場所の提案〜
鎌倉市腰越商店街。産業化や車社会化に飲み込まれ、人の居場所がなくなってしまったこの場所に、人のための小さな居場所を作り出す。この街に住むさまざまな世代が「個」へと切り離されている現在の関係性は、小さな居場所において「共」へと変化し、寂れゆく商店街は再び活気を取り戻す。そして商店街に溢れ出す腰越の街の活動を、江ノ島電鉄線の車窓は優しく切りとるだろう。 |
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aj13011 磯涼平
狭間のアジール-絶対的外部としての都市公園の提案-
人間味とは何か。私の卒業設計はそこから始まった。資本主義社会は、「都市はこうあるべき・人間はこう動け」と操作し、清潔な街を形成した。清潔な街にふさわしくない活動、人間の灰汁の部分は排除していった。しかし、その灰汁にこそ、人間の味があったと私は考える。山手線と明治通りの間、大都市東京の狭間にある宮下公園を、資本主義に排除された活動を許容する場所として計画する。
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aj13013 伊藤健
SHINBASHI COMPRESSORE -「広場性」の継承と更新-
パブリックスペースが方便のように使われている。今、新橋駅前のSL広場も再開発計画によってそのあり方を問われている。新橋のSL広場は歴史的に大衆が行き交い、交流する場として栄えてきた。この場所を方便としないためにも、パブリックスペース(広場)の側からそのあり方を考え直し、これまで以上に新橋サラリーマンの活力の源となるような場を提案する。
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aj13020 扇澤拓也
裏之浦
日本三景がひとつ、宮島。厳島神社で有名なこの島では、多くの観光客が訪れる観光地としてたくさんの人々を魅了する。しかし来訪者が訪れるのはこの島のほんの一部に過ぎない。厳島神社を中心に発展している宮島はかつて、島全体を崇め奉る島信仰のご神体としてあった。神社だけではなく、人の滅多に訪れない島の裏側にも関心を向けさせる足がかりとしての建築を提案する。
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aj13022 大久保憲一
ホメオスタシスの地筋-旅籠を用いた恒常的都市の提案-
恒常性を無くした都市は、死に絶える。これは都市近郊の開発地区を周辺地区との断絶を無くし、恒常性をもった生命都市の提案である。品川では開発地区と旧品川宿地区が分断され恒常性を持てずにいる。日本の玄関となる品川に、宿場町の旅籠を用いた宿泊複合施設を設計する。品川・日本の魅力を探せるテナントをもち、その土地の高齢者が営む旅籠が、都市を循環させ品川の恒常性を育む。
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aj13023 大澄慧悟
隣人のガイジン-外国人労働者と共棲する混交住居-
グローバル化が進み日本でも在留外国人が増えつつあるなか、ブラジル人労働者の多い静岡県浜松市で、日本人と「ガイジン」とが混ざりあって暮らし、その中で生まれる新しい関係の形成を助ける集合住宅の提案。
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aj13025 小川綾乃
名残のタテウリ
人々が想う故郷とはどのような場所だろうか。多くの人は自然に溢れた田舎故郷を思い浮かべるだろう。しかし実際はハウスメーカー住宅が建ち並ぶ無機質な街“ベッドタウン”に住む人が増加し、故郷になっていく。だがそのような街に人は帰らない。いつでも自分を受け入れてくれる場所“故郷”は消失してしまうのか。ハウスメーカーの在り方を再考し、ベッドタウンを“故郷”に変えていく。 |
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aj13026 小川航輝
家守のイエ 斜面を緩やかにつなぐ宮大工育成所の提案
広島県尾道市。斜面密集市街地と呼ばれるこの地域は少子高齢化や車社会の影響で空き家の問題が深刻となっている。現在は尾道空き家再生プロジェクトが中心となって空き家の改修は徐々に進んでいるが、専門家の意見を必要とする斜面地物件の改修が遅れている。この場所に全国で不足している宮大工の育成所を計画することで改修作業を促進させるとともに日本の伝統技術を後世へと伝える。 |
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aj13030 加藤祐太郎
かつてカナタの巧妙-情報共有空間での邂逅-
邂逅の場を設計した。繋ぐのは情報。情報を発信したい、受信したいに応える。対象敷地は群馬県高崎市。江戸以前から現代まで続く歴史と現代から未来へ発展していく地方都市。かつては中山道を通って高崎に訪れる人々と交流があったが、現代は高崎を訪れる人々が多いにも関わらず、高崎の住民との交流はない。両者を繋ぐ場が必要である。道の延長線上で過去と未来が出会い、今を形成する。
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aj13034 川俣洸介
Re-creation 農村の未来を創造する
農業従事者の減少に伴い、農村は消滅しようとしている。若者は都市部へと集中し更新の止まった農村では、担い手の居なくなった農地が荒地となり、かつての農村風景を蝕んでいる。住宅と農地がつくり出す美しい農村風景。それらを創り出すのは、他でもない農村で暮らす人々である。農村で暮らす人々と、30年後そこで暮らす次の世代の人々の為の、農村の未来の風景を提案する。 |
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aj13035 神崎潤
豊洲怪隈-民話的手法を用いた場所性の創出-
健全な管理社会には怪しさや不合理を排除する力が働く。都市型コミュニティの表面化が進む中、深層的な対人関係を築くための怪しい隅っこ「怪隈」が必要なのではないか。土地の歴史を踏襲せず計画された豊洲2.3丁目。この都市に点在する怪しさや不合理の上から民話を想定し怪隈を構築する。深層的な対人関係を取り戻す小さな場所、これからの豊洲の歴史の種として怪隈は街にばらまかれる。 |
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aj13038 北口絵梨奈
Arabesque #1 −音楽の構成から豊かな空間を築く−
機能やプログラム、社会性が重視された建築。そこには人々の自由が損なわれている。意味を漂白した後の建築のあり方ではなく、包容力を持ち建築の空間そのものが意味を持っているような、魅力的な空間を築くことはできないだろうか。人々が自然と惹きこまれていくような空間を提案したい。それを、私がずっと親しみ魅力的に感じてきた音楽の要素から導き出していく。
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aj13040 九里そよ
雨をあらわす-撥水性都市における水と建築のあり方-
水の都と呼ばれた東京は、今では水を嫌い排除する撥水性都市となった。人と水の関わりは消えた。しかし、天から地という縦方向に広がる雨は絶えず都市を包み込んでいる。雨という水の存在は隠されているだけで、確かに都市のうちに存在していた。隠すことなく、その存在をあらわすことで人と水の関係を創出し、水を取り入れることで豊かになる建築の提案を行う。
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aj13045 紺野雄輔
すべてを失った都市は幸福を与える ~陸前高田における”自己生成する都市”の提案~
東日本大震災による津波の被害に遭った陸前高田という場所に対しての、発災後6年が経過した現在への提案。津波とそれ以降続く大規模な復興事業によって変化を続ける旧市街地と、6年間の間に生活の場を移動させた住民。土地と人との再接続を行うために、幸福を伴う内発的動機による住民の創作活動を助ける建築を考える。 |
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aj13050 斉藤有生
生業の廓 多様な生き方/働き方のための新しいオフィスの提案
多くの人間は一生のうちの約40%を仕事に費やしている。
働くという行為が私たちの人生を左右していると言っても過言ではなく、限りある時間のなかでいかに「豊かに働く」か、は重要なことだ。私は、日々の長時間にわたる<通勤>は豊かに働くことを阻害していると考える。これに対し、郊外にいくつかの「分社」を設けることで、豊かに働く契機となる<郊外型オフィス>を提案する。
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aj13057 関本容子
道くさ食卓への招待-食でつながる他世代交流施設-
子供と高齢者の孤食が問題になっている現代。その背景には子供の貧困や、高齢者の高齢化など現代問題によって孤立化していることが影響している。この現状が特に顕著な板橋区。しかし区民農園数最多、農業まつりがあるなど、農業が愛され親しまれている地でもある。板橋区の特徴である農地を使って、子供と高齢者の孤立予防のために外出したくなる、食を中心とした多世代交流施設の提案。
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aj13060 高橋昂平
三つ子の魂百まで -国際社会における子供の居場所-
急激に進む国際化。移住するのは大人だけではない。そこには子供もいる。子供達は人間の人格形成に重要な時期に異文化での生活を強いられる。そうしたストレスから外国人児童は引きこもりになる傾向がある。また車の普及、テレビゲームの普及により日本の子供達の居場所は室内化している。子供達が外に出て様々な文化、人に出会い成長できるような国際社会における子供の居場所を考える。
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aj13061 高橋友洋
堆積楼
高度経済成長という社会的要因によって生産的かつ革新的で、エネルギー効率の良い都市が生まれたが、今その都市は建築、インフラの老朽化、利便向上等における更新の時代を迎えつつある。本提案ではその更新によって消えていく風景、町並みを1つの建築の力を用いて人々の記憶へと再起させるものである。
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aj13062 武田恭明
第五世代の原風景
開発で均質な街並みへと変わってしまった台地と、街並みを保っているが高齢化が進む谷津が混在する千葉市稲毛区。区内は起伏が多く、微細な変化に富んでいる街であるにもかかわらず、傾斜地沿いには谷津に対して大きな壁となっている集合住宅が立ち並んでいる。住居の形や街の構成を分析しつつ、それらを再構築することで、傾斜地に新たな生活風景をつくりだす。 |
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aj13064 田中陸美
地縁カゾク 細分化した家族の再構築
日本の人口は減少している。生涯独身の単身者や家庭を持たない夫婦の増加に伴い、家族は細分化していく。将来、血縁で構成された家族という最小集団単位は消滅するだろう。家族が消滅し、バラバラになった人々は新たな集団を求め、その中で再び生活する。再開発が進み生活が均質化していく西新宿に、様々な文化が混ざり合い活気のあった新宿の記憶を留めるシェアハウスを提案する。 |
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aj13065 田畑美月
おもてなしの裏舞台−商業空間における境界の再編−
おもてなしのニッポン。日本人は相手を想うことで様々な所作を生んできた。しかし現在、経済的合理性に蝕まれたもてなしに変わってしまったように思う。華やかに繕うオモテとそれにより暗がるウラの差は、明瞭なものとなった。だが本音と建前社会の日本がもつ二面性は、悪いものではない。本提案では境界を再編することでオモテに生きる裏舞台を創出し、商業空間の在り方を問いただす。 |
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aj13067 所 邦昭
時層の旅人 ー形骸化する観光都市の再構築ー
古都奈良。 2045 年のリニア開通に向けてそのポテンシャルはさらに大きくなりつつある。集客目的に偏重した観光化が進められる中、生活と乖離していく観光。培ってきた歴史がつくる地域に根ざしたコンテクストを読み解き、町を再構築すると同時に、地域住民と観光客がこれらの資源を享受しながら利用できる、そんな日常性と非日常性の交歓を目指した新しい観光都市の在り方を提案する。
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aj13074 長谷川由佳
まちを継ぐjunction -再開発における商店街の継ぎ目の設計-
再開発によってまちのアイデンティティが失われ、均質化していく現代のまちなみ。板橋区大山では、まちの象徴とも言える商店街が再開発によって分断され、まちの表情が大きく変わろうとしている。ちぎれたまちを継ぎ合わせ、まちの歴史を未来へと継ぐ。長年更新されてきたまちがこれからも変わらず更新し続けられるための、"まちの継ぎ目"を提案する。 |
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aj13077 深津亮太
猫実げにうすろーかるぱれーど 祭り文化の継承と仮装世界への警鐘
縮退社会を迎えたのに、ディズニーのような大資本に任せた闇雲に空き地に建築する開発を進めているが、いつまで頼れるのか。環境・生態系の要となっている空き地が多い浦安猫実に、その地に根付く賑わい文化としての祭りによる、空き地を守る街の心臓となる地域住民の交流施設を建築する。ディズニーの影に忘れ去られた土地性を継承する新しい開発としての都市の更新・新陳代謝を目指す。 |
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aj13078 福山智大
灯台下暗しの町に、 —今日的社会における改修を用いた都市計画—
本計画は自身が設計を行う時代においての設計者の役割の探求を目的としたものであり、人口が減少し都市が縮小せざる負えない時代における、改修を用いた都市計画である。村野藤吾の建築群によって構成されていた都市軸に新たな計画を行うことで、衰退した既存建物足元の活性化、そして縮小する都市において市民をつなぎ合わせる都市空間を創造する。 |
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aj13080 藤本亮太
がんばらない~「へた地」の再定義による分散型都市公園の提案~
がんばらないで過ごせる場所がいくつあるだろうか。職と住の離別が引き起こしたコミュニティの縮退は頑張る時間を増やすと同時に、がんばらないで過ごせる場所を少なくしていった。どんな街にも存在する、都市計画によって生まれてしまう「へた地」。私は利用価値の低い「へた地」を人々の憩いの場として再定義することで、住まいのそばに小さな「がんばらない」を過ごす場を表出させる。
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aj13085 松村拓哉
Ver. Mentalism 物質主義に対する反抗声明
これは都市の際にある2つの場を共変させる提案である。物質思考によって贋物だらけになった現代社会に対して、木材の生産から加工・消費までのシステムデザインを提案する。それぞれ木材生産の場を檜原・消費の場を晴海とし、木材システムと各土地固有の問題を複合させることで物質社会を中和することを目指す。Tag; wood, timber, system design, aging, children, Hinohara, Harumi |
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aj13094 山本光乃
墨堤花柳舞
戦後東京は高度経済成長を経て、消失と開発を繰り返し、発展を遂げた。東京という都市の中で建築、人、物、文化が現在も変化し続けている。流動的な都市の中で江戸時代から発展してきた花街を残すため、時代とともに変化しながらもその場所にあり続ける隅田川に芸者のための舞台を提案する。風光明媚な江戸の舞が未来へと受け継がれる。 |
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aj13097 渡辺薫
見まもりの縒りみち
現代日本における深刻な問題である、「少子高齢化」。子持ちの親が持つ、家から近くて月謝の安い園に入りたいという願望と、引きこもりがちな高齢者が外へ出かけ活躍の場を増やす仕掛けを、商店街の中に託児所をつくることで同時に解決する。衰退しきった商店街が親しみのある「まち」へ生まれ変わる提案。住民によるDIYでコストダウンを図るとともに、まちに興味や愛着を持ってもらう。
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aj12118 山中森
交の鉢
1960年代、交通事故にあう子供達を道から公園へと隔離し、交通ルールを学ばせる目的として交通公園が作り上げられた。現在ではその目的を果たすことなく物珍しさだけが取り残され、車社会導入により形成された移動するためだけの道遺産と化している。道の本来もつ連続的かつ公と私が入り混ざる生活体験の交流の場を再考するため、交通公園の道に路上園芸店を設計する。 |