作品



作品名 中野本町の家
設計者 伊東豊雄
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施工年月 1976
建設地 東京都中野区
建物説明
未亡人となった妹の後藤暢子氏のために設計、1976年に竣工し、
それからほぼ20年後の1997年2月に取り壊された住宅である。

 約75・の馬蹄型のコートをU字型のコンクリート壁が取り囲む、
外部に対して閉じた構成をもつ住宅である。
U字の上側にあたる開口部分がほとんど繋がっているので、実際に
は角のあるドーナツのような形態である。内部は、寝室や浴室以外
はすべてつながっているワンルーム構造となっており、この建物は
四角い断面をもった一本のチューブのようなものである。

U字の底の部分が北側にあなり、右側に玄関、その入口近くの屋根
にはスリット状の天窓が一本通っている。建物の左側は蔦で覆われ
ており、南側には、大きな椋の木がある。
 外部空間からの内部空間を囲い込んで分離し、それを保護すると
いうイメージが強く現われたプランである。そして外部・内部を分
離する境界にあたチューブの中に、居住空間が設けられている。 
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『中野本町の家』住まいの図書館出版局