

マイヤーはニューヨークファイヴの1人であり、彼の住宅は極め
て優雅な形態を有するが、吹き抜けを多用した動的なその空間構
成には明らかにル・コルビュジェの影響が見られ、5人による作
品の中では恐らく最もル・コルビュジェの作風に近い。
また、マイヤーは、形の明快さ、空間構成の明快さ等、明快さを
求める建築家であり、彼の設計した作品の様々な面においてそれ
は反映され、表現されている。
「・・・建物は分離認識可能で、しかも関係付けられた要素の集合
と見なしうる・・・」
という観念に基づいており、建築全体に対して常に部分という要
素の存在が認められる。これはマイヤーの設計におけるコンセプ
チュアルな部分であるが、具体的な設計スタイルは、過去の遺産
を参照するといったものである。
□主な作品




