布石をすることは、間をとること。間とは実体的空間ではなく、
           抽象化し、観念化した距離である。その間を決めるために、石、
           木材、柱、建物、樹、がおかれる。室内の物品・調度の配置、空間を
           限定する障壁、都市空間をさえぎる巨大な壁、施設を支えるコ
           ア柱などのあらゆる要素がこの間どりに参画するのであるが、
           その布石が、方陣、迷宮といった一つの形式をとりはじめたとき
           に、この手法は完結する。