【Model-1】基体・骨格の構築

  具象性から生まれた光のイメージ(直線的方向性
  )により3個の立方体を重合し、さらに直方体を
  付加することで、垂直への方向性を強調する。こ
  の操作によって失われたミニマリズムの変わりに
  十字架を付加することで、その図形モデル自体が
  ミニマリズムにとって変わる媒体となり、同時に
  骨格となる。これらにより具象性を含んだ建築の
  基体・骨格が構築される


【Model-2】フレームへの変換

  ヴォリュームをより純粋な幾何学形態として捉え
  ることで、空間に対する認識を深める。また、全
  体に秩序が現れ、この時点から建築として認識さ
  れる。


【Model-3】迷宮の創造

  自然の導入・聖なる空間の演出によって出来た、
  光の十字架のある礼拝堂に奥行きのある空間を演
  出し、十字架に対する方向性を強調するため階段
  とL字の壁を配置する。また、礼拝堂とエントラ
  ンスとを明暗に分けることで空間体験に裏切りの
  ドラマを孕ませ、光の十字架をより印象づけ神秘
  的なものとしている。


【Model-4】自然の導入・聖なる空間の演出

  3個の立方体フレームは礼拝する空間となる。光
  に限定された自然を十字架によって切り取り、空
  間を内包する。その移ろいゆく光の変化によって
  時間の推移を体感し、自然と聖なるものを認識す
  る。