【Model-3】迷宮の創造
自然の導入・聖なる空間の演出
15個の立方体フレームをコロネードと認識し、
スリガラスを上面及び側面に施し、視界を限定す
る。太陽の光はコロネードのなかを一様に分布し
ているため、光の方向性は存在しないが、コロネ
ードのフレームが一定のリズムをもち、奥行きの
ある直線的な方向性を現す。コロネードは風の通
る筒であり、光の充満した聖なる道となる。礼拝
堂において光は、天井のスリット、側面の窓から
礼拝堂に入ってくる。光の方向はさまざまで光と
影はぶつかりあい、空間内は方向性が混在してい
る。その空間において十字に交差する柱と梁、窓
の外に置かれているL字の壁の内側に存在する緑
と空により、自然と聖なるものを感じさせる。ま
た、コロネードと礼拝堂という方向性の異なる2
つの空間を織りまぜ、迷宮をつくり出している。
|