HTまちS
HyperTextまちづくりSystem
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1995年1月17日早朝に起きた大地震は、阪神地域を瓦礫の山と化した。
大震災後の都市復興計画は、関東大震災や第2次世界体戦後のそれを踏襲しよう
としている。誰もがそのつまらなさを知っていながら、防災道路という名の産
業道路がまちの中心を走り、住民の生活とは無関係なオフィスビルやマンショ
ンが建ち並ぶ。震災復興の名の下に、まちが持っていた歴史や文化を無視した
「都市計画」が行われる。個性を失ったまちがまた誕生しようとしている。
いま、行政によるまちづくりに対して、住民参加のまちづくりが求められてい
る。住民たちが、まちに対する誇りと自覚を取り戻すために。しかしながら、
このような目的に見合ったまちづくりのシステムは未だ現れていない。
私達は、HTML (Hypertext Markup Language)のもつ「論理構造」を「まち
の構造」になぞらえ、不特定多数の住民の意見を取り込んでいく新しいまちづ
くりのシステムを提案する。このシステムによりつくりあげられるまちを、あ
らゆる情報を受け入れ、それらを秩序づけ統合したものと捉え、「ハイパービ
ルディング」としてこれからのまちづくりに投げかける。

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