HTまちS説明

■HTMLについて

HTML (Hypertext Markup Language)は、WWWで情報を表現するための言
語である。現在、WWWは情報発信の場として世界中で普及し、インターネッ
トのホームページは、よりデザインの優れたレイアウトが求められるようにな
ってきた。しかしHTMLは、そのようなレイアウトを目的としたものではなく、
ここは見出し、ここは段落といった文書構造をタグによって示す「論理構造」
の記述を目的に設計された言語なのである。
テキストが「論理構造」を持つということは、特定のシステムやアプリケーシ
ョンに依存せず、情報の蓄積や再利用を有効に行え、異機種間で情報を共有で
きるようになる。また、リンク先のファイルを指定することによって、ハイパ
ーテキストの特徴であるリニアな制約を持つことなく自由な経路で情報を得る
こともできる。

■HTML-まち

都市は複雑な構造を持っている。ただ要素が羅列しているのではなく、主とな
る要素と従となる要素が組み合っていたり、一見全く関係なく思える要素があ
るところで繋がっていたりする。(論理構造)
そんな都市に住む人間は、決まりきった活動をする必要はなく、自分に必要な
要素のみを選択することができる。(ハイパーテキスト)

私達は、このようなまちの構造をHTMLで表す。 HTMLのもつ「論理構造」を
用いてまちの構造を記述することで、どのような要素によって、あるいはどの
ような要素と要素の関係によってまちが成り立っているのかを明確にできる。
そのHTMLによって表されたまちの構造に、 住民がまちに対する意見や要望を
書き込めば、そのまま直接、まちの構造にその意見が組み込まれ、まちの構造
の一部となる。 HTMLの持つ「論理構造」により、住民は自己利益のための意
見ではなく、まちを構成する一員であるという責任を持って、まち全体を意識
しつつ意見を述べることになる。


■HypertextまちづくりSystemの利用

「住む」「働く」「楽しむ」「往来する」の4つの生活における行為を基本軸として、それぞれの行為自体がなす空間、またその空間どうしの関係性、大きくこの2つの事項について、住民が望むまちのイメージを引き出していく。

sheet1 [表紙]:「住むこと」「働くこと」「楽しむこと」「往来すること」

にリンクするボタンと住民が考えたまちのイメージを書き込
むことができるエリアがある。
sheet2 [空間の関係性1]:「住むこと」「働くこと」「楽しむこと」「往来
すること」に対する空間的な関係を示すボタンがあ
り、ボタン一つ一つはそれぞれの項目にリンクする。
sheet3 [空間の関係性2]:sheet2で選んだボタンによりリンクされたページ
、空間の関係性について、イメージしていることを
書き込める。
sheet4 [空間の質1]:「住むこと」「働くこと」「楽しむこと」「往来する
こと」に対する空間的な質を示すボタンがあり、ボ
タン一つ一つはそれぞれの項目にリンクする。
sheet5 [空間の質2]:sheet4で選んだボタンによりリンクされたページ、空
間の質について、イメージしていることを書き込める。

■まちづくり

すべての住民が書き込んだイメージ・言
葉は、データベースとしてストックされ
る。さらに、住民が書き込んだ意見は、
私たちが提案するシステムを介してまち
のイメージを作り上げることになる。
これらのイメージは、専門家である建築
家によりイメージ・言葉を秩序をもって
形として作り上げられる。
HTまちづくりシステムの特徴
1、不特定多数の住民の意見が反映され
  たまちを作ることができる。
2、住民と建築家の間でパラレルに意見
  を交換しながらまちを作って行くこ
  とができる。



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