


設計者 :磯崎 新(1974)
1970年頃北九州市は、重工業の偏重から、新しいエレクトロニクスへ向かう軽工業
への移行といった日本の工業生産の構造変換と絡んで、石炭をエネルギー源として使用
していたことや、生産性のみに重点を置くことなどによって、環境汚染などによる危機
的局面を迎えようとしていた。そこで、市政府はこのポリューションの悪評に対し文化
的活動を提示することによって応えようと考え、美術館建設の方向に動きだした。
建築物は美術館であるが、その前に政治的ジェスチャーであるため、モニュメント的色
合いが強くなり、敷地は小高い丘の頂上で、都市の多くの方向から眺めることのできる
場所に設定された。磯崎はこの北九州市政府の内情を十分理解した上でこの美術館の設
計に取り掛かった。
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