


設計者 :安藤 忠雄(1994)
庭園全体は地中深く沈み込められている。安藤は通常、平面的構成が多いなか、ここで
は動線が重層し、視線が錯綜する立体的な空間を表現している。また、このことは自然
の要素の抽出還元をより厳密に純化させた。掘り込まれた空間は、水が流れ落ちるカス
ケードとなり、光を溜め込み、吹き込む風を膨らませる容器となる。そうした空間のな
かに、ブリッジ、デッキ、スロープが重層的に巡らされることで、立体的な回遊式庭園
を形成する。人々はそれらを巡り、水の庭を散策する。この回遊の行程は交錯し挿入さ
れる3枚の壁により、ゾーンを切り取られ、多様さを増すことになる。また名画の多く
は、水面上に浮かべられて設置されるため、水面に反射する光の揺らめきで筆致が振動
し、画面は生気を湛える。
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