

これまでの活動に見られる伊東の作品の変遷は、大きく3つに分
けられる。第1期が「閉じた建築」の時代であり、この頃の作品
は厚いコンクリート壁によって完全に囲まれていた。第2期は「
風のような建築」を目指した時代で、ヴォールト屋根やアルミの
パンチングメタルを多用して軽い建築を表現した。第3期は現在
のスタイルである。伊東は建築を、そのスタイルは固定されない
もの(様式の否定)であると捉え、自分の建築のスタイルも変化
させていったのである。また、いずれの段階でも常に都市を意識
し、都市の変化を建築に表そうとしている。
□主な作品






